Videographer of Gagaku.Also videography of Japanese traditional dance.


2015年7月24日金曜日

雅楽10周年の撮影ノウハウ

雅楽は音楽がメインであり、特に太鼓奏者は映らないことが多い。 しかし、雅楽には舞楽がある。だから、映像にもこだわりたい。 会場は、普通の文化会館のように客席が固定で傾斜がある方が良いし、お客様にとっても良く見えるようになります。 音はもちろんステレオで欲しい。出来れば右方・左方に独立したマイクを仕込んで欲しい。 そして、謡(うたい)や笙などの低い音を持ちあげるマイクも仕込んで欲しい。 カメラ1台ではどうしても客席最後部座席センターに置くため太鼓奏者は絶対に映らない。 なので、複数カメラによる予算が欲しい。そして、撮影機材が多くなるため十分な撤収時間を設けて欲しい。 そんなことから、凹のような客席がベストだと思う。また、このようなホールで他の撮影をしています。 そんな中、動画デジカメ3台によるマルチカム撮影が可能になりました。 これによりローコスト&ハイクオリティーが実現しております。 但し、十分な編集時間(日数)を頂きたいですね。

【提案】
 一般的な文化会館のホールを平日に利用すると安く借りられます。そして、客席には関係者だけでお客様はいません。なので、中断してやり直すことも可能です。それをビデオ収録すれば最高の動画作品になります。いわゆる、テレビ局のスタジオ収録がこれにあたります。なので、雅楽会様もDVD販売をお考えであれば、テレビ局のスタジオ収録方式にすれば良いかと思います。ちなみに、郊外のホールでは、駐車場も広く無料のところが多いです。しかも、土日でも空いてる事が多いです。まわりも静かですし収録にはもってこいです。

【実例】
 ヴァイオリンのソロ演奏ですが、平日の夜に小ホールを借り、ビデオ収録が目的のソロ演奏を撮影いたしました。失敗してもやり直しができ、演奏者もすごく満足されておりました。ものは考えようですね。当方も演奏者に近づくことができ、マイクも近づけ良いことづくめでした。

2015年7月22日水曜日

雅楽のアーカイブ映像を考える

 今、お世話になっている雅楽会様は、今年で10年目になりました。一般的な映像表現とは、寄りがあり引きがある映像で構成されます。

 しかし、小規模な雅楽演奏会では、プロに依頼していないのか舞台幅サイズの固定映像が多いみたいです。雅楽に関わらず演奏会は、音がメインで映像は付録とお考えなのでしょうか?

 しかし、雅楽には管絃だけでなく舞楽がありますね。ならば、日本舞踊と同じで舞人をルーズ全身サイズで撮りたいものです。勿論、舞人・打ち物・管方で構成されており、舞人が登場する前や退場した場合は、打ち物・管方に寄りたいものです。そこで、雅楽会の皆様とも親しくなり、本音の映像表現をお聞きすると、やはり全身サイズより寄って欲しくないそうだ。

 また、4人舞でも、「常に4人を映してくれ」とも言われました。そう考えると宮内庁の雅楽映像が、全てではないが寄りが多すぎるように思う。そして、真の雅楽アーカイブ映像として考えると、当方が撮影している撮影手法こそ本物の映像表現だと確信いたしました。

 後、何年お世話になれるか分かりませんが、生涯現役で雅楽の撮影に携わりたいと思っております。

2015年2月24日火曜日

太鼓演奏のビデオ撮影

 感動して涙が出て来ました。オペラグラスがあるように、客席から肉眼で観るだけではなく、観客はアップで観たいものですね。ただ映すだけではない。「魂」を撮っているのだ。太鼓演奏は、特に「大和魂」を感じる。リズムに合わせたり、テンポの変化にシンクロし可変速ズームをしているのです。それが、感性に響いて来るのですね。音と映像のチェックをする為、再生していたら思わず涙が出て来ました。